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顔面神経麻痺

顔面神経は、脳から側頭骨、耳の下を通り、顔面のさまざまな筋肉に張り巡らされていて、顔面の筋肉を動かして表情を作ったり、まぶたや口を動かす、唾液や涙の分泌を促す役割をしています。この顔面神経のどこかで異常が生じたときに、顔面神経麻痺が起こります。顔面神経麻痺が生じると片側の顔の動きが悪くなります。顔面神経麻痺を引き起こす疾患として代表的なのは「ベル麻痺」と「ハント症候群」です。 「ベル麻痺」の原因は、未だ解明されていませんが、単純疱疹(ヘルペスウイルス)が大きく影響しているといわれています。一方「ハント症候群」は水痘帯状疱疹ウイルス(水ぼうそうや帯状疱疹の原因)の感染が原因で顔面神経麻痺を引き起こすといわれています。いずれの疾患もある日突然、目が閉じられない、水を飲むと口からこぼれる、といった症状が出現します。顔の表情に関する症状の他に、音が響く、涙が出にくい、耳が痛い、聞こえが悪くなる、めまいがする、水疱ができる(ハント症候群の場合)といった症状を伴うこともあります。顔面神経麻痺は自然に回復する場合もありますが、診断・治療が遅れた場合や重度の場合は後遺症(顔面のこわばり、筋力低下、意図しない目や口の閉鎖)が残ることがあります。

検査

聴力検査、眼振検査、アブミ骨筋反射検査(音を内耳に伝える耳小骨に付着する筋肉が収縮するかを調べる検査)、血液検査などを行います。また、発症から1週間後に顔面表情筋の筋電図検査(ENoG)を行い、治療方針の決定をします。

治療

ステロイド剤や抗ウイルス剤などの薬物療法が基本で、重症の場合は手術が必要になることもあります。なお、麻痺が発症してから3日経つと、後遺症が残りやすくなるといわれており、早期診断・早期治療が重要で、後遺症を予防するリハビリテーションも大切です。また、顔面神経麻痺の原因の一つである水痘帯状疱疹ウイルスは、こどもの頃に水ぼうそうに罹ったことがある方は、体の中にウイルスがひそんでおり、大人になってから免疫力が低下し、体調を崩したときに帯状疱疹を起こすことがあります。そして、顔面神経麻痺を起こす可能性があります。そのリスクを減らすためにも、帯状疱疹ワクチンで帯状疱疹を予防することもおすすめします。お住いの自治体によって、助成が受けられる場合がありますので、助成についてはお住いの市のホームページをご覧ください。