減感作療法(舌下免疫療法)

 

 

 

こんにちは!あいりお耳鼻科です。

 

 

 

 

前回、減感作療法の皮下注射治療について

お話ししました。

 

簡単に減感作療法とは?

 

アレルギー症状を起こす物質

(花粉症の場合はスギ花粉などの抗原)

少しずつ体内に与えることにより

 

『抗原に慣らしてしまおう』

 という治療法です。

 

現時点では

アレルギー症状を抑えるだけでなく、

治すことができる唯一の治療法です。

 

 

 

 

今回は、もう一つの治療方法の

『舌下免疫療法』について

説明させて頂きます。

 

 

 

[対象年齢]5歳以上

 

[投与方法]治療薬を舌の下に置き、お薬

      ご1分間保持したあと、

      飲み込みます。その後5分間は

      うがい・飲食を控えます。

 

[治療期間]34

 

来院頻度]初めての服用は、医療機関で医師

      の監督のもと行い、2日目からは

      自宅で服用します。

           ↓

      初回は1週間後に来院

           ↓

      その後4週間ごとに1

     (できるだけ継続していく)

 

 

 

※舌下免疫を行えない方※

 

⚫︎ハウスダスト・ダニ、スギ花粉の

 アレルギーでない方

⚫︎ガンや免疫機能が低下している方

⚫︎重い気管支喘息の方

⚫︎妊娠中の方

 (ただし妊娠していない時に始めた方で維持期に達した方は、妊娠中でも継続は可能です。)
⚫︎対象年齢5歳以上としてますが、舌下に1分間薬を保持できない方や、副作用を訴えることができない方は行えません。

 

 

[副反応]

舌下免疫療法は、アレルギーのある方にアレルゲンを少量投与する治療法ですので、軽微なアレルギー反応(副反応)は約60%の方に出現すると報告されています。

  1.  

主な症状は、

口の中の腫れ・かゆみ・刺激感、喉の不快感ですが、くしゃみ・鼻水・鼻づまり、下痢などが出る方もおられます。

ダニアレルギーに対する治療の方が、副反応の頻度がやや高いようです。

これらの副反応は次第に出なくなりますが、不快感が強い場合には、短期間の抗ヒスタミン薬内服をおすすめしています。

現在までのところ、重篤な副反応は報告されていませんが、アナフィラキシーやアナフィラキシーショックと呼ばれる強いアレルギー反応が発生する可能性も否定できません。そのため、初回の投与は医療機関内で行い、経過観察することになっています。当院では、大人の方と同様、お子様のアナフィラキシーに対しても適切な治療を素早く行えるように、病院の救急室と同等の物品やマニュアルを整備しています。

自宅でも直ぐに参照できるように、医療機関を緊急で受診すべき症状が記載された『患者携帯カード』を初回投与時にお渡ししています。

 

 

[注意点]

スギの免疫療法はスギ花粉飛散期には

始められません。

6月~1月頃までに開始します)

 

 

 

アレルギー症状や体質改善の希望の方は

ぜひ一度ご相談いただけたらと思います。

 

 

 

 

 

 

2024年01月19日